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CS-Column no.12
恩師と歩む五輪の道 〜闘う女子大生笠原江梨香〜

カテゴリ:大東文化大学テコンドー部


テコンドー界でひと際輝きを放つ女子大生選手がいる。大東文化大学の笠原江梨香選手だ。競技歴わずか5年だが日本を代表する選手になっている。その理由は何か。彼女の強さの秘密に迫るーー

 

 

〜テコンドー界のニューヒロイン〜


 テコンドー。

 

 それは朝鮮半島で誕生した「格闘技」「スポーツ」「武道」の三つの面を持ち、「足のボクシング」と呼ばれる程激しい競技である。

 

 そんなテコンドー界において、驚くべきスピードで頭角を現したニューヒロインが今、注目されている。

 

 大東文化大学3年の笠原江梨香選手。
 2010年の広州アジア大会銀メダルを皮切りに、先日行われた全日本選手権においても、見事2年連続3回目の優勝を果たした、日本テコンドー界の未来を背負う選手の1人である。





 ご覧いただければわかるように、すらっとした体型で笑顔がかわいい、一見普通の女子大学生。

 

 しかし練習が始まると、彼女は真の格闘家へと変身する。
 可愛らしい表情から一変し、目つきは真剣そのもの。
 男性部員と共に練習しても決して見劣りしない蹴りのスピードや身のこなしに圧倒される。一回の練習を大事にし、自分の成長へ繋げる。そんな印象を受けた。

 

 驚くべき事に、彼女がテコンドーを始めてからわずか5年しかたっていない。高校1年生から競技を始めた彼女がここまで強い理由とはいったい何なのだろうか?

 

 それは幼いころから父と築き上げた、空手の土台が関係していた。 競技こそ違うが、元々空手に端を発するテコンドーに共通する所は少なくない。



〜空手の経験〜




 小学校1年生で空手を始めた笠原選手。

 笠原選手自身、「昔は何かされたとしても、何も言い返せないような子だった」と幼少時代を振り返る。

 

 そんなおとなしく引っ込み思案だった娘の性格を鍛えてやろうと 空手の師範代である父が自分の道場に入門させたのだった。

 

 彼女がそこで行っていたのは「フルコンタクト空手」と呼ばれるもの。
 空手というと技を相手に当てる前で寸止めするものをイメージする方が多いが、この「フルコンタクト空手」とは直接打撃制ルールを採用する空手スタイル。
 相手との距離が近く、その試合は激しい打撃戦になる。

 

 このような激しい戦いは性に合わないのかと思いきや、父譲りの空手センスと持ち前の勝負強さで、彼女は空手の実力をめきめきと上達させていった。

 気づけば空手漬けの毎日となり、月曜日から土曜日までみっちり練習、さらに日曜日は試合というスケジュールを、父と娘二人三脚でこなしてきた。

 

 幼いころは練習漬けの毎日にうんざりすることもあったが、高校でテコンドーを始めるまで行ったこの日々の特訓によって、数々の大会で優秀な成績を収め優勝トロフィーやメダルは部屋いっぱいになるほどであった。

 さらに中学三年生のときに出場した極真空手の国際ジュニア大会では優勝。
 極真空手の新たな女王として周りからの期待も一身に背負う存在となっていた。



〜テコンドーへの転身〜

 

 そんな笠原選手は高校一年の時にテコンドーとの運命的な出会いを果たす。大東文化大学テコンドー部が出場するテコンドーの試合に笠原選手の父親が招待されたのだ。

 

 元々は彼女の父が試合に出場する予定だったが、出られなくなり笠原選手が急遽出場することになった。同じ武道とはいえ、その戦術は空手とは全く異なるものだった。

 

 空手とはまた違うスピーディーな蹴りや技を目の当たりにし、自然に「自分もやりたい」という気持ちになっていたという。また、テコンドーが2000年のシドニーオリンピックの時から正式種目に加えられた。空手にはないオリンピックという舞台を目指せる所にも魅力を感じた。





 空手独特のくせを抜くのは少し苦労したとは言っているが、元々笠原選手が蹴り技を得意としていたこともあり、その才能が開花するまでには時間がかからなかった。

 

 高校は地元の静岡に通っていたので、大東文化大学テコンドー部の合宿に参加して、練習メニューを盗んではそれを持ち帰り1人道場で模索しながら練習する毎日。

 

 決して練習環境が整っていた訳ではなかったが、テコンドーを始めて1年半で全日本大大会優勝を果たした。
 そこで得た確かな手応えと、さらにレベルの高い選手と競い合いたいという思いが「テコンドーで世界を目指す」という目標を彼女の中で確かなものとしていった。
 テコンドーは2000年にオリンピックの正式競技種目に加わった。より高いレベルの相手との対戦を望む笠原にとっては最高の舞台だ。

 

 今まで空手という舞台において父と共にでやってきたわけだが、 彼女のテコンドーへの強い意思を聞いた父は、迷わず娘をテコンドーの道へ送り出したという。

 

 それからは自らの道をテコンドー一本に絞り、日々の練習に明け暮れるようになった。



〜大学進学〜

 

 大学進学に「迷いはなかった」という笠原選手。
 地元の道場では練習相手が少なかった為、自身の成長のために、高校時代から指導してもらっていた金井監督のいる大東文化大学へ進学した。

 

 大東文化大学のテコンドー部は、テコンドーの名門として知られている。
 全国各地からテコンドーで優秀な成績を残した選手が集まり、日本代表の経歴を持つ監督の金井氏のもとで厳しい練習に励む。
  大東文化大学テコンドー部は練習だけでなく、挨拶などの礼儀作法もしっかり行うようにしている。武道を極めるには日々の行いから徹底しなければならいという金井氏の方針があるからだ。





 笠原選手は日々の練習を大切にするだけではなく、食事も毎日自分で栄養を考えて料理し、毎朝自主トレーニングとしてランニングを行う。生活の全てをテコンドーに捧げている。
 ストイックな生活を送っている笠原選手だが、今の生活は全然辛くないと語る。
 日々成長を感じており、何より昨日の自分より強くなっているのを感じるのが楽しいのだと言う。

 

 「一緒に励まし合って、頑張れる部活の仲間がいて、テコンドーをやりやすい練習環境があって、なによりテコンドーを知り尽くしている金井監督から直接指導を受けることが出来る。
 本当に嬉しい、ありがたいと思います。」


 純粋にテコンドーに向き合い、テコンドーを楽しむ姿がそこにはあった。




〜ロンドンを目指して〜

 

 今後の目標を聞くと笠原選手はすぐにこう答えた。


「ロンドンオリンピックに出場することです。」






 昨年のアジア大会で銀メダルを獲得し、さらに先日行われた全日本選手権では決勝でさえ、相手に10点差をつけてのコールド勝ちでの優勝を果たした。
 先日5月に韓国で行われた世界選手権大会では惜しくもベスト16に終わったが、現在はその大会で新たに見つかった弱点を補うための練習を始めている。負けた試合でもただでは終わらせない笠原選手は、さらに進化し続けている。




 テコンドー歴若干5年の彼女。

 

 しかし彼女は今、他の誰にもない、幼い頃築いた空手の土台を武器にロンドンオリンピック出場への夢を、着実に自分のもとへとたぐり寄せている。

【writer】

【プロフィール】

大学スポーツチャンネルのまろやか系女子「べべちゃん」です。

たまにがんばってマジメな文章も書きますが、オフ企画やブログなどゆるーい記事が得意です。

スポーツは応援専門です* よろしくお願いします(ノω・、)

 

>>> Twitter: @bebevmini

 



カテゴリ:大東文化大学 テコンドー部

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