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CS-Column no.215
大学サッカーを代表するツートップ 阪野&岩渕

カテゴリ:明治大学サッカー部


 

昨季はリーグとインカレの両方で専大に継ぐ2位で終わってしまったものの、確かな実力を見せつけた明治大学。しかし、今季は予想外の苦戦を強いられている。前期を終わって降格も視野に入れなければならない9位だ。そのチームを昨年から支える4年生ツートップ、阪野豊史と岩渕良太両選手に話を聞いた。


◯予想外の前半戦


ー前期を振り返って

阪野)チームとしては、最初の1節2節はいい形で。守備も攻撃もまとまっていて、という感じでほぼ100点だったんですけど、3節目で順天に負けたあたりから上手くいかなくなってきて。それでズルズルいってしまった感じ。攻撃は結構よくて、点も取れてたんですけど、失点が多くなってしまって。そこが修正できないまま終わってしまって、勝ち点を挙げられずにという感じですね。

岩渕)なかなか、前期を通して守備が安定しないまま終わってしまって。それが全てで、今の順位にいるとは思います。得点は2番目に多いはずなので。でももうちょっと出来ると思います。畳み掛ける攻撃をしないと。開幕前には絶対タイトルを取ろうという風に意気込んでいたんですけど。

阪野)前線の選手は去年とあまり変わっていないので。得点にも現れていますね。

 

ー総理大臣杯予選のリベンジを果たした早稲田との戦い(http://cs-park.jp/column/detail/id/135)が印象に残っています。

岩渕)大臣杯の予選で悔しい負け方(*1-2で敗戦。総理大臣杯の出場を逃す)があったし、単純に、リーグ戦ではかなり追い込まれている状況だったので(笑)どの試合もあれくらいやれたらいいなと思ってます。(阪野)トヨが2点、僕が1点取ったんですよね。

阪野)前半で3点取って、後半の立ち上がりに2点返されて「やっぱりか・・」とはちょっと思ったんですけど(笑)守備陣がそこで抑えてくれてよかったです。

 

ー今シーズン一番、印象に残った試合は?

岩渕)良かった試合というと、やっぱり早稲田戦だと思います。集中応援日でお客さんもたくさん来てくれて、自分達のやりたいサッカーも出来た。よくなかったのは、慶應に負けた試合ですね。前半で3点取られて、あの試合から危機感を持ち始めました。

阪野)一番良かったのは、個人的にもチームとしても調子がよかったので早稲田戦ですね。ワーストは初戦の日体大戦(http://cs-park.jp/column/detail/id/103)ですかね。前期は7点だったんですけど、あの試合で決めるところを決めていれば二桁はいっていたと思います。PKも、1対1も外してしまったので。チームとして悪かったのは最初にも言ったんですけど、順天との試合ですね。せっかく追いついたのに引き離されて。あそこからやっぱり流れが悪くなった。

岩渕)あそこ(開幕戦)でPKを決めておけばね。あれ以降俺が蹴る機会もらったよね(笑)

阪野)結果的にあれしか外してないんですけど、蹴らせてもらえなくなりました。自分が取ったPKもです(笑)

岩渕)トヨがPKを取って、僕が拾ったボールをトヨに渡したら神川さんが「お前じゃない!」って(笑)あれはびっくりしました。

 

 

 


◯”いいディフェンスからいいオフェンスへ”

 

ー明治の目標とする攻撃と、それぞれの役割は?

阪野)理想はやっぱり、高い位置でとってポゼッションというか、ゲームを支配することですけど、なかなか上手くいってないですね。僕はなるべく高い位置からプレッシャーをかけて、自分を超えたらしっかりプレスバックをすることが求められています。

岩渕)”いいディフェンスからいいオフェンスへ”というのを神川監督によく言われるのですけど、それがまだ出来ていない感じです。自分も(阪野と)同じで守備を強く求められています。それが出来なければ試合には出られないので。

 

ー試合での2人の関係は?

阪野)一応ツートップという形ではやってるんですけど、どちらかといえば僕が裏というか、ポストに入って、ブチ(岩渕)がちょっと降りてボールを貰うという感じですね。お互いのタイプ的に。


ー他大学で交流のある選手、プレー面で印象に残っているのは誰でしょう?

阪野)ここで宣戦布告されてましたけど(笑)、(長澤)和輝(専修大3年)とは仲がいいですね。2日前くらいに近くで一緒にご飯を食べに行きました。プレー面でも、サッカーがすごく上手いと思うし、落ち着きがある。あとはサイドバックでいうメロ(今井智基・中大4年)。上手いかといえばクエスチョンだけど(笑)、身体能力が凄いし性格も前向きで明るいので、将来を考えたらすごい伸びる選手なんじゃないかなと思います。

岩渕)僕は早稲田の畑尾(4年・FC東京Y)とかです。富山(4年・矢板中央)も大学に入ってから仲良くなりました。慶應の山浦(4年・FC東京Y)ですね。富山はいい選手だと思います。戦ったとき、負けたほうの試合なんですけどすごい前からしつこく来ていて、競り合いも強くで嫌でした。

 

ー大学生活で印象に残っている出来事は?

岩渕)僕はもう、怪我ですね。2年生のときです。1年以上サッカーが出来なかった。大学サッカー生活での一番のトピックスです。ここまで来るのは大変でした。ひたすら、本当にガムシャラにやりました。

阪野)自分は・・・なんだろう。全日本で遠征に行ったのは楽しかったですね。色んな大学の人と交流が出来て、友だちが出来た。実際他の大学の人のプレーは見るのだけど、実際にやってみないとわからないし、それを一緒にやってみて色々学べました

 

 

◯「心の土台が作れた」大学4年間


ーなぜ、2人は明治大に?

阪野)当時のユースの監督が堀さんっていう人なんですけど、彼が明治出身で。それで明治から興味があるって言われて。それで当時、僕がけっこうやんちゃというか生意気な性格だったので、"あまり自由な大学に行くとよくない"という堀さんの考えもあって、色んな面で厳しめの明治を選ぶことにしました。結果的に、最初はキツかったですけど、プロにもほぼ決定したし、よかったんじゃないかと思います。

岩渕)僕も、高校のときに大学進学が決まって監督が色々やってくれたんですよ。それで明治がいいってなったんですけど、僕の前に2人、山村と三田が決まっていて。そこからは難しいという風になったんですけど、急遽、入れてもらえたんですよね。

 

ー今の流れとして高卒ではなく大卒からのプロが増えていて、例えば明大卒の選手でいうと山田選手なんかがプロ入り後すぐに活躍しています。そういう事実も踏まえて、大学サッカーを経験することのプラス面というのは?

阪野)単純にフィジカルの面があると思うし、高卒でプロの、大人とその面でやりあうのは厳しいと思う。あと大学を出るメリットは自分で考える力がつくっていうことじゃないですかね。高校を卒業してプロになると”自分の好きなプレー”しかやろうと思わないし、考えがまだ子供に近い感じだけど、大学を通ることで、高校と大学のサッカーの違いがわかるし、他の大学のサッカーとかも知って、サッカーに関してより高い次元で考えられるようになる。それが結果的にプロになってチームにすぐフィットできる要因になると思うので、それが大学のメリットじゃないですかね。

岩渕)高校の時の自分と今の自分を比べてみると今の自分は、自分が色々と上手くいかないとき、怪我したときのように苦境に立たされた場面で、そこから少し自分の力で良くなる方向に持って行こうと考えるようになった。今トヨも言ってましたけど。高校の時の自分だったら多分、逃げてたじゃないですけど、今みたいなことはなかったと思う。そういう面は養われました。プロにいけたとしたら、自分の心の土台みたいなのが作られてよかったと感じることが出来ると思います。

 

ー欧州事情を見ると、高卒後4年間を経てプロになるというのは遅いかもしれない。決して短くない期間だが、「4年」の月日を捧げることに関しては?

阪野)やっぱり、結果的にプロになるまでに4年間かかっちゃったわけじゃないですか。その時間が相当もったいなかったと思います。正直。やっぱりトッププレーヤーを目指すのだったら高卒ですぐ活躍するのが理想ですけど、大学サッカーでどれだけ活躍をしても、日本人だったらわからないですけど、外国人からの評価はゼロからな訳で。結局は22歳からアピールに始まる。たとえば僕のユース時代の同期は5人、6人とプロになってて。みんな、自分がプロになるまでの4年間の中で、当たり前だけど僕よりもJリーガーとしての評価を積み上げてて。そこを来年から一気に追い上げなければいけないと考えると、4年間は痛いかもしれないです。
でも、あのとき(高卒時)の実力でプロに上がったことを考えると、その次の年に残れるかはわからないし、着実に試合数をこなして実力をつけるということは、大学サッカーのいいところだと思います。

岩渕)僕も、同年代でプロで活躍している選手達を見ると、やっぱり自分が大学でやっていることは、サッカーの舞台で見ると遅れていると感じる。けど大学4年間を経ずにもしプロに行っていたら、長続きするかはわからない。4年間は遅れとも考えられるんですけど、でもこの4年間を経験することで、色々と高卒の選手との差はつくと思うんですよね。

 


◯阪野「日本の子供たちを海外に連れていきたい」

 

ー阪野くんは来季からプロに内定していますが、大卒ということもあって期待が大きいのでは?

阪野)でも、正直そんなに甘くないと思います。チーム的にも。この間練習に参加したんですけど、みんなレベルが高い。でも先を考えてもしょうがないので、焦らずに監督にアピールできればと思います。

 

ー2人の考えるキャリアプランについては?

岩渕)僕は早くプロ入りを決めて、1年1年をしっかり積み重ねていって、息の長い選手になることです。それで引退したときに”やりきった!”と思えるようなサッカー人生にしたいです。

阪野)レッズでしっかりと結果を残して、代表に選ばれて、海外には行きたい。それで引退して、とりあえず奥さんがいるじゃないですか(笑)それで、日本の小中高くらいの年代の子をサッカーで海外に連れて行くような会社を作って、海外で暮らしたいです。スペイン、イタリアがいいですね。

 

ー後期に向けての意気込みを。

阪野)チームとしては、4位以内に入ってインカレで優勝したいと思ってます。個人的には得点王を取ること。去年は16点だったので、それを超えたい。あと10点ですけど、欲を出せば20点は取りたいです。

岩渕)絶対にインカレに出て優勝したい。僕も得点王を取りたいと思ってるんですけど、やっぱり阪野がいるので・・・仲良くやって行きたいです(笑)

 

 

 

思った以上にこの2人に"焦り"はない。それは冒頭で彼らが述べたように、得点数という結果が、明治攻撃陣が決して不調ではないということを示しているからであろう。しかし、前期同様のプレーをするだけでは、チームを救うことはできない。それは攻撃を牽引するこの2人が一番に感じている。こういった苦しい状況下でチームから頼られる存在として、開幕前に立てた”タイトル奪取"の目標を達成する為にも、これまで以上の活躍を見せなければならない。この重圧をはね除ける精神力を持って、大学サッカーのラストピリオドを頂点で迎えて欲しい。

 


・阪野 豊史(さかの とよふみ)1990年6月4日生まれ 181cm,76kg
昨季はリーグで16得点を上げ文句なしの得点王のタイトルを獲得。誰もが認める明治の誇る絶対的なエース。前線で潰れることも、華麗なフィニッシュワークを見せることも出来るストライカーだ。

・岩渕 良太(いわぶち りょうた)1990年4月26日生まれ 173cm,60kg
阪野同様、昨季からチームの攻撃を牽引し、明治の9番を背負う。しなやかな体さばきで相手を翻弄し、ボールを受けてから繰り出されるアイディア溢れる攻撃の組み立ては一見の価値あり。

【writer】

Reona Takenaka

【プロフィール】

平成元年生まれのロンドン世代。2011年よりCSParkのサッカーライターとして本格的に活動を始め、今年度は引き続き関東大学リーグの取材をしつつ、『EL GOLAZO』にて湘南ベルマーレの担当記者を務める。twitterでは記事とのギャップが垣間見える。

>>> Twitter: @reona32
>>> Blog: http://d.hatena.ne.jp/reona32/



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