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CS-Column no.326
『今だったら、大学を経由してプロに行ったほうがいい』横浜F・マリノス内定 国士舘大学サッカー部 佐藤 優平

カテゴリ:国士舘大学サッカー部


 

前期を6位で折り返した国士舘大学に、各大学の中心選手に口を揃えて「アイツは凄い」と言わしめる絶対的な選手がいる。7番を背負い、今季の国士舘の主将を任されている佐藤優平だ。試合中に見せるプロ顔負けの冷静さは、強豪ひしめく関東一部リーグでも群を抜いている。そんな彼は「プロに上がれても出られないくらいの選手なら、大学に来たほうがいい」と自信をもって言う。その発言の裏にあるのは、どういった理由なのだろうか。

本日10月25日、横浜F・マリノスへの内定発表があった彼の大学サッカーに対する思いを聞いた。 (9月中旬に行われたインタビューです)

 


◯"Jのチームも思ったほど、たいしたことはない"


ーまずは、前期を振り返ってみていかがでしょう。

勝ち切れない試合が多かったという感じがありますし、試合で修正することが多くて。点が決められなかったというのが一番ですね。あとは相手の流れになったらそのまま持ち替えせずに終わってしまうというような展開が多かったかなと思います。自分達より上に位置する5チームには全敗してますけど、差があるとは思ってません。上がいるところは得点数が多いチームと、守備がしっかりしているチームに分かれていますよね。その中でうちはアンバランスだったので、そこだけの差だと思います。あとはこの夏にやってきたことを後期に出せればいいかなと思っています。

 

ーこの夏はどういったことを重点的に練習したのでしょうか。

90分間、集中力を持続させるためには体力が必要ということで、そこの部分の向上をハードにやった面もありますし、今まで積み重ねてきたポゼッションスタイルを確立させるために、精度を高めるために試合を何度もやりました。Jリーグのチームとやっても”Jのチームも思ったほど大したことはないな”と言えるくらい出来たので、後期は楽しみですね。


ー大臣杯に関してはどういう感想をお持ちでしょう。

1回戦は普通に勝てて、2回戦の中京大。自分はそこと2年のときにやってるんですけど、同じ相手に同じ戦い方で、相手の思い通りになってしまった。決定機を多く作るという点が欠けてたと思う。

 

ー今季は主将に任されているといことで、背負うものも大きいとは思います。佐藤選手自身は自分をどういうキャプテンだと思っていますか?

試合に1年生から出ていたということで、そういう面を考慮して任せてもらったんですけど、この役を任されてるのは自分の財産になってます。あまり引っ張っていこうとかいう意識はしてないですし、まずは自分のプレーを淡々とこなすことですね。ちょっと他の選手を気にかけたりということはあるけど、あまり目立ったことはしてない。自分は、声を積極的にかけたりする慎(奥山 =中央大学主将)みたいなアツいタイプではないし、プレーで引っ張っていこうと思っている。チームとして咬み合わないところは言ってかなければいけないし、鈍い選手がいたら厳しく言うようにはしていますね。

 


◯今のサッカーではボランチも点をとることを求められている


ー前半戦で印象的に残った試合は?

たつのこでの筑波は勝てる試合だったし、専修とやったときも、前半にあれだけいいサッカーが出来た中で後半にガラリとチームが変わってしまったのが印象的。マイナス面では日体との試合。何も出来なかったというか、思い通りにチームが進まなかった。あとの試合は自分達のペースがある試合だったので、日体戦だけ出来なかったという感じ。

 

ーボランチの位置で5点を獲っているということですが、この位置でこれだけの結果を残すことは、なかなか出来ないと思います。

その分、守備の方をおろそかじゃないですけど、リスクをかけて攻撃しに行ってるので。まあPKもありますけど、結果的にはいいのかなと。今のサッカーではボランチも点を取ることを求められているので、いい方向に向いていると思いますし、自分だけじゃなくて相方のボランチの方も点が取れればいいとは思いますね。

 

ーいつからこのポジションを?

小学校5,6年からやり始めてずっと。だから他の人よりはちょっと長いんじゃないですか。ボランチってけっこう、前でだめで下がっていってやる人がいるイメージですし。小学校からずっとやってるので、自然と何も不安とかを感じずに出来ます。プレッシャーは試合中にそんなに感じないですね。プロとか、上の人たちとやるとパスコースを消されたりするので、そういうときは難しくなりますけど。最近は、感じないですね。

 

ー自身の強みはどういった点でしょうか。

運動量もそうですし、色々なところに顔を出して、リズムを作ったりゲームコントロールをしたり。ポゼッションの中で中心にいられること。どこのチームに行っても関係なくそれが出来るということですね。選抜とかに行ってもその部分は出せるようにしています。

 

ー高校まではマリノスYということですが、いつごろからでしょう。

小4ですね。それまではしらとり台SCというチームでやっていて、エスパルスの大前元紀と一緒にやってました。彼は正直、あそこまでいくとは思わなかった。小4でセレクションを受けて、そこからずっとマリノスです。

 

ーユース時代の成績を教えて下さい。

そのときはあまりいい成績を出せてないですね。1年のときにプリンスリーグ優勝ですけど殆ど試合に絡めてないし、2年もあまりで、3年のときプリンス2位くらいです。

 

ー同じ代には齋藤学選手(横浜F・マリノス)や端戸仁選手(ギラヴァンツ北九州)がいますね。

そうですね、あとは筑波の曽我(敬紀・筑波大)とかもです。この間、4日前に学とご飯を食べに行ったばかりです。(注:インタビュー日は9月中旬)仁が北九州にいるのはいいと思いますよ。サッカー的に合ってる。ボールを大切にして、人も動かすという中で仁が一番生きる右のワイドで使ってもらってるので。敬紀もずっと一緒にやってて、アキレス腱をやっちゃいましたけど、Jには来ると思います。同じ舞台でやれたらいいとは思いますね。足が速いので途中から出てくると厄介な選手ですよ。

 

 


◯クラブでは知ることのできなかったことを、大学で知れた


ートップ昇格が出来ずに、大学進学をするという中で国士館を選んだ理由はどういった理由からでしょうか。

自分の父親がここでやっていて(*女子サッカー部の監督)、それの関係もありましたし、自分の耳には入って来なかったこともあったみたいですけど、まあここしか話がなかったので。でもここに来てよかったと思います。1年生から出させてもらって、他の選手では味わえないような数の経験を積んだし、Jリーグの若手で埋もれている選手たちよりも試合には出てる。大学リーグ自体もJ2の下位のチームよりはレベルが高いし、J1で活躍できる選手もうじゃうじゃいる。その中で、特に他の敵となる大学に上手い選手がたくさんいる中、彼らと対戦できたのはいい経験になりましたね。

 

ーこの4年間で技術面でも経験も育ったと思いますが、それ以外で得たもの、感じたものはありますか?

色んなタイプの選手がいますけど、自分は小さいころからクラブチームでしか育ってなかったので、足元のある上手い選手を見てきました。その中であまり、パワフルさがあったり身体能力がある選手、それで活きている選手があまりいなかった。大学に来てそういった高校育ちの選手がいるのを見て、自分の持ってないものを持っているんだなと感じました。そこが大きかった。サッカーを知っているのはクラブ育ちの選手が多いですし、やっぱり大学サッカーはクラブチームで出てた人が多い感じもします。日本のサッカーも、スペインが世界を制したことがきっかけのポゼッションスタイルが確立されている。その中では、身体能力だけでというのは厳しくなってきてますけど、大学に来てそういった選手もいるということを知ることが出来たのはよかった。

 

ー佐藤選手自身、求められる全ての面を持っている選手だと感じていますが、自分自身ではどういった点が足りていないと思っていますか?

自分、スピードがないんですけど。思うに"ボールを運ぶ"じゃないですけど、ボランチが前に絡んでいったときに俺はパスが第一に来てしまうから、それ以外のことも必要かなと。得点に絡むにはもっと選択肢が必要。プロに行ったらフィジカル面も重要になってくる。だけどそういう中でも相手の体が当たらないポジションにいればいいだけで。球際だったりそういう部分でも、自分からアクションを起こせばそんなに引けは取らないと思います。前に絡んでいったときの最後のアイディアじゃないですけど、自分でもう少しドリブルで持つことができればいいかなとは感じますね。

 

ー高卒ルーキーだとフィジカルの面で勝てない部分がありますが、斎藤選手や端戸選手からそういうことを聞くことはあるのでしょうか。

学はまあ、切れ味で勝負するタイプですし、仁もそう。でも学は体が大きくなりましたね。だけどまあ、それに関しても学は必要ないとは言っていました。そういうタイプで活きる選手とそうでない選手で変わってきますよね。ワントップのFWとかだったらたしかに体の強さを付けなければいけないとは言っていましたけど、ワイドとかボランチだったらあんまり、いらないじゃないですけど、そこまで余分に求める必要はないという感じじゃないですかね。

 

ー高卒でプロへ行く事と、大卒でプロへ行く事に関して、どちらのほうがメリットがあると思っていますか?

俺は、今だったらどの選手も大学を経由して行ったほうがいいと思います。ある程度の、プロに上がれるか上がれないかの選手だったら絶対に大学サッカーに来たほうがいいです。お金もらえるもらえないの違いはありますけど、絶対に、こっちに来て試合に沢山出て経験を積んだほうがいい。この前、色々なチームに練習参加しましたけど、若手で同じくらいの年代で試合に出てない選手に比べたら正直、差を付けることができているとは思いますし、関東選抜に入ってる選手とかと彼らを比べるとすごい差があるなと感じました。だからそういう人達も、大学来て実戦の経験を積んでいれば、同じくらいというか、さらに上に行けたのだろうなとも思います。なので、ちょっと上手いくらいでプロ行って少しお金が稼げるくらいだったら、こっち(大学)にきて試合に出たほうがプロで活躍するには早い道だと思いますけどね。

 


◯優勝を狙った上で、インカレがついてこればいい


ー佐藤選手が考えるキャリアプランとはどういうものでしょう。

まあ、1年1年しか考えられないですけど、来年だったらプロに行く事が目標で、その年で試合にでるのも目標。Jリーガーになるのは夢でしたけど、今では”目標”ですし。だんだん夢が目標に変わってきてるという感じですね。それは、毎年課題と目標を見つけていければなと。

 

ー意識している選手などはいますか?やはりマリノスの同期の斎藤選手でしょうか

やっぱり学はマリノスで活躍しているし、仁も頑張っている。同じ土俵に立つことは常に意識していて。早くそこに行きたいとは思っていましたけど、来年そこで肩を並べられるかもしれないということで、楽しみです。それでお互いに高め合っていければいいですね。

 

ー最後に、後期の意気込みをお願いします。

そうですね、インカレを狙ってるとどうしてもそれだけになってしまうので。優勝があってインカレがあるという感じで。まずは最初は優勝を目指してやることですし、それを意識してプレーしなきゃいけないし、それはチームに言っていくつもりです。とりあえず、1戦1戦ですけど、何がしたいのかをしっかり考えてプレーできればいいなと思います。

 

 


これまで数多くの選手との対談をしてきたが、その中でも彼は群を抜いて、発言の一つ一つに”自信”を持っていた。いい意味で、プレー中とのギャップを感じなかったという印象である。「プレーで示す」という言葉もその自信から生まれる発言だろう。後期リーグを開幕を迎えるにあたって、彼が活躍をするかどうか、という疑問は既にない。「いったい、どこのレベルまで上り詰めるのだろうか」そういう次元に、彼は足を踏み入れている。リーグでの活躍や結果を残し、チームの力となることは彼にとって当たり前のことだろう。それを超えた次のレベルへの期待を見ている私たちに持たせてくれるあたりが、佐藤優平という選手の凄さを証明している。中位に位置するチームにリーグタイトルを置いていき、プロの世界へと旅立つ彼に期待したい。

 

 


佐藤 優平(さとう ゆうへい)1990年10月29日生まれ
国士舘大学の頭脳であり、心臓でもある。豊富な運動量と広い視野から生まれる展開力、プレッシングをものともしない精神力、そしてチャンスと見ればゴール前に顔を出し得点を決めるその姿は、日本サッカー界に新たなボランチ像を植え付けてくれる可能性を、見ているものに感じさせる。2013年シーズンから、ユースまでを過ごした横浜Fマリノスでプレーをすることが決まった。

【writer】

Reona Takenaka

【プロフィール】

平成元年生まれのロンドン世代。2011年よりCSParkのサッカーライターとして本格的に活動を始め、今年度は引き続き関東大学リーグの取材をしつつ、『EL GOLAZO』にて湘南ベルマーレの担当記者を務める。twitterでは記事とのギャップが垣間見える。

>>> Twitter: @reona32
>>> Blog: http://d.hatena.ne.jp/reona32/



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