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CS-Column no.616
【MatchReport 第66回 早慶サッカー定期戦】ダブルボランチと2トップが光った早稲田。1-0で伝統の一戦に勝利

カテゴリ:早稲田大学サッカー部


 

 

写真提供:オギスポ!

 

 66回目を数えた伝統の一戦、早慶サッカー定期戦。国立競技場が改修工事のため、昨年に引き続き等々力競技場に舞台を移して開催されたこの試合。立ち上がりからペースをつかんだ早稲田大学が慶應義塾大を圧倒し、15分のセットプレーからユニバーシアード参加中のためチームを離れた奥山政幸(4年・名古屋U-18)の代役としてピッチに立った飯泉涼矢(2年・三菱養和)が奪取したゴールを守りきり、1-0で勝利した。

早大はオーソドックスな1-4-4-2で中盤は横並び。前線から積極的なプレスをかけ、ボールを奪ったら手数をかけずにシンプルに長いボールを2トップへ供給する。対して慶應は1-3-4-3、こちらも中盤は横一列に並んだ。GKも積極的にビルドアップに参加し、低いボールをつないで攻撃を組み立てようとする。

 序盤からペースを掴んだのは早大だった。小林大地(3年・流通経済大学附属柏)と平澤俊輔(3年・JFAアカデミー福島)が自分のポジションを崩すことを恐れずにプレスに飛び出して中盤でボールをかすめ取ると、マイボールになった瞬間にFWの山内寛史(3年・國學院久我山)と宮本拓弥(4年・流通経済大学附属柏)がサイドのスペースを執拗に狙い、そこへシンプルにロングパス。山内と宮本はサイドのスペースを積極的に狙っており、慶大としては3バックで68mの横幅をカバーしきれず、例えDFが競走で勝ったとしても、余裕を持ったボール回しはできない。となるとチーム全体がラインを下げざるを得ず、早大のプレス位置がさらに高くなり、波状攻撃を仕掛けるという流れだった。

 特に小林と平澤はバイタルエリアを空けることを恐れずに飛び出し、慶大のダブルボランチである山田融(4年・横浜FM・Y)と渡辺夏彦(2年・國學院久我山)からボールを回収し、的確なフィードを配給。間違いなくこの二人は早稲田の生命線だった。もっとも、このスタイルは対慶大仕様というわけではなく、「チームの持ち味のひとつ。どこが相手でも同じ変わらない戦い方」(古賀監督)。攻撃の起点をサイドに置いたのも「選手が感じて判断してくれた」(古賀監督)ためであり、特に戦術として決められていたわけではない。その意味では、サイドのスペースをいち早く見抜いた山内と宮本の戦術的インテリジェンスの高さも注目すべきだろう。

さて、この試合で個人的に注目していた選手が慶應の渡辺夏彦である。早大の奥山と同様、慶大はボランチで10番を背負う端山豪(4年・東京V・Y)がユニバーシアードの出場により不在。それにより、渡辺は普段よりも一列低いボランチで90分間プレー。残念ながら早稲田のプレスをかいくぐれず、出来自体は褒められるものではなかったが、高校時代から群を抜いていたゲーム分析と修正能力は健在だった。

「試合中に修正箇所は浮かんでいて、前に収まったときにそのまま強引に行ってしまうのではなく、もうひとつやり直せれば攻撃の厚みも増していました。ただ、この早慶戦という雰囲気の中でこのままあえて修正しないという選択をしました。DFライン4枚は1対1が強い選手達だったけど、お互いの関係性は薄く、ダイアゴナルの動きなどには着いてきていなくて。そこは崩れやすいと思っていましたし、中盤から人もボールも相手の間を抜けるという動きができればチャンスになるという感触があって、みんなに呼びかけていました。ただ、なかなか上手くいかず……。後半はボールは回るようになりましたが、本当に狙いたいのはDFの背後。そのシーンはできてなくて、むしろ前半の方が良いイメージを持てていました。サイドをシンプルに使うのは後半に修正できましたが、背後をとる動きはむしろ少なくなったというのが印象です」渡辺はこう語る。

 早稲田のDFはブロックを敷くのではなく、マンマークに近い形でボールに食らいついてきていた。ということは、ボランチが飛び出せばバイタルエリアにスペースができる。そのスペースにボールが入ったときには、センターバックがまた飛び出して競り合いに持ち込む。この守備は対面に強い反面、飛び出した選手が元々いたポジションにスペースができやすい。その特性にいち早く気付いて周りへ呼びかけた彼の分析能力は特筆すべき点だ。さらに、「この早慶戦という雰囲気」までも踏まえて「あえて修正しないという選択」ができるのも彼ならではだった(残念ながら今回はそれが結果につながることはなかったが)。今後、経験を積んだ彼がどのような選手になっていくのか、リーグ戦から目が離せない日が続きそうだ。

 

 

MOM 早稲田大学 MF 14 小林大地(3年・流通経済大学附属柏)




【writer】

猪熊凛太郎

【プロフィール】

1990年生まれ。高校まで現役でサッカーをプレーした後、大学入学から本格的にジャーナリストを志し、現場取材や原稿執筆を精力的に行う。現在は書籍編集に携わる傍らでサッカーの研究を続ける。



カテゴリ:早稲田大学 サッカー部

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